今週末まで千葉市美術館で行われている
「田中一村 新たなる全貌」の展示が終わってしまうので
先日駆け込みで行ってきました。
田中一村さんは
亡くなられてから脚光を浴びた日本画家さん。
今回の展示では子供時代から
晩年までの作品がぎゅっと詰まった
涙なくしてはいられない、
胸を打たずにはいられない、
素晴らしいものでした。
そこには
ただ絵を描きたい、という情熱だけ。
貧乏も病気も苦しいほど同居しているのに
絵を描くことが常に生活の中心にある。
地位、名誉、出世、
そういったものとは全く無縁な世界。
絵を描くことのために生きてきた
田中一村さんの人生に
ものすごい衝撃を受けました。
本当に素晴らしい展示でした。
展示最後の晩年の絵の脇の解説に
田中一村さんが
ごくわずかな支援者の方へ書いた
手紙の文章の一部が書いてありました。
メモにとっておけばよかったのですが、
こんな内容が書いてありました。
「おかげさまで死ぬまで絵を描き続けられるようになりました。
…ありがとうございました。」
という内容のものでした。
胸をうたれました。
この世を去る直前まで
お金のためじゃない、生活のためじゃない、
絵を描くことのための生き様。
こういう人が本当に天才なんだと思いました。
千葉時代の作品には
尾長やヒヨドリ、アカゲラなど
野鳥もたくさん描かれていて、
これが不思議なのですが、
写真ではない、絵、なのに
今にもその鳥たちが
飛び出しそうに見える…。
生きているように見えるのです。
絵が生きている!すごい!と思いました。
とにかく感動、感激の展示でした。
ちょっと遠かったけど、ホントに行ってよかった。
平日だというのに
美術館はたくさんの人でいっぱい。
ゴッホのように
亡くなられてから名を上げた方ですが、
どれだけの人の心を揺さぶったか…、
それはもう計り知れません。
会場には展示を観て号泣されている方もいました。
田中一村さんが描くために行き着き、
最後を送った奄美大島に
田中一村記念美術館があります。
いつか絶対
行ってみたいな、と思います。
ああ、ホント。
すばらしかったです。
やっぱり
もがき苦しみながらも創り続けていく人はすごい。
しびれます。
千葉に向かう首都高速の途中、
四つ木のあたりでなんだか渋滞。
ちょうどスカイツリーが見えるところだから
もしかして見物渋滞?
そんなわけでこちらもパシャリ。
↑ 、反対車線の車がガンガン走っている中、
たまたま隙間で撮れた奇跡の一枚です。(笑)
千葉まで行ってよかった。
田中一村さん。
素晴らしいメッセージをどうもありがとうございます。
今日の音楽は
千葉への運転中、
ずっとかけていたEarth,Wind & Fireの
大好きなアルバムを。
「Powerlight / Earth,Wind & Fire」(1983)
このアルバムはその昔、
いろんなことに行き詰っているとき
ものすごくパワーをいただいたアルバムなので
田中一村さんの展示を観に行くときに
持って出たアルバムでよかったなぁ、、、って。
さらにパワーをつけてくれたような気がします。
そんなわけで全曲好きなこのアルバムですが、
さらに大好きな2曲を是非!
「Straight From The Heart」と
「Side by Side」を…。
Earth Wind & Fire – Straight From the Heart
Earth, Wind & Fire Side by Side
いいなぁ、「Side by Side」T-T。
もーーーっ、素晴らしすぎるっ!
…なんかここ最近、
いろんなことにしびれまくりで
もぅ、ワクワクしてきちゃいますっ!
がんばろうーっ!
オーッ!
田中一村。若くして画壇に登場したのに、不遇な運命でしたね。
晩年、奄美大島に渡ってからは、
地元の漁師さんたちに食料をもらいながら、
寝る間も惜しんで一心に絵画に打ち込んだ、
情熱の人ですね。
一村さんは日本画出身の人で、
南画なども若い頃に描いてますが、
晩年の彼の絵は、国籍や生活臭を超え、何とも言えず神秘的。
自然と生命の神秘をたたえた透明感がありますね。
現代でも全く古びて見えない
イキイキとした新鮮さが魅力的です。
初めて私が観た一村の作品が
『不喰芋と蘇鉄(クワズイモとソテツ)』。
一村は、その作風の変化とタヒチに渡った人生の歩みから
ゴーギャンに例えられますが、
私は、この絵を見た時、
アンリ・ルソーの「眠れるジプシー女」や「蛇使いの女」
と似た空気感だなと思ったのを覚えています。
その後、色々と一村のその他の絵を観ていくと、
全く似てなかったんですけど。。。。。(笑)
一村の方がはるかに、神聖&真摯です。
ゴーギャンは株式売買人、ルソーは税関の職員で
生計を立てていた日曜画家。
それにゴーギャンは相当の放蕩。
芸術に対する情熱はあっても、
一村のような鬼気迫る芸術に対する真摯な情熱は彼らとは
命の傾け方が違うように感じます。
というわけで、
私も一度、奄美大島に行ってみたいひとりです。
ときに思うのですが。。。
mikiさんのブログを見る時間は、明日へつながる時間が多いという事も有るかもしれませんが。
Jet Streamを感じます。
選曲とブログの「ことば」が心にしみいりますね。
moonさん
いつもコメントをどうもありがとうございます!
moonさん、とてもお詳しいのですね。
大変勉強になりました!
すごく嬉しいですっ!
NHKで取り上げられたことで知った画家さんでしたが
本当にmoonさんのおっしゃるとおり、
晩年の一村さんの作品は本当に神秘的ですね。
南画や千葉時代の作品は今回初めて観たのですが、
私は晩年の作品はもちろんのこと
千葉時代の作品もとても好きでした。
moonさんのおっしゃるとおり、
本当に命のかけ方が違う、とはっきり感じました。
絵に対する真摯な姿勢、情熱。
観ていくうちに泣けてしまって
想いがあふれてきちゃって大変でした。
天才だっ!って思いました。
普段だったらなかなか足を運ぶまではいかなかったと思うのですが
今回このタイミングで本当に行けてよかったです。
私も奄美大島に行けるようにがんばりたいと思います!
いろいろ教えてくださって
本当にありがとうございました!
Boさん
いつもコメントいただきどうもありがとうございます!
皆様の夜間飛行のお伴をいたしますパイロットは私、城達也です。(笑)
あ、古すぎですね。
Jet Stream、
今は大沢たかおさんがパーソナリティなんだそうですね。
(まだ聴いたことがないのですが…)
あの時間帯だと
クロスオーバーイレブンの
Azymth「Fly over the Horizon」も最高ですね!
いえもう、自分のお尻をぴっぱたくために書いているかんじなので
Jet Streamなんておっしゃっていただき
とてもとても恐縮ですm_ _m。
とってもとっても嬉しいですT-T。。。
素敵なお言葉を本当にありがとうございます!
明日に向かってがんばります!(笑)
田中一村さんの絵、なにかで似たのがあったな~っといろいろみていたら焼酎のラベルになっていました。だからみたことあったんだ。
他の絵もすごくきれいでした。
今活躍されている画家といわれても納得してしまいそうな斬新な色使いですね。もっと恵まれた環境で絵を描くことができれば本当によかっただろうに。
鳥がちょこちょこ描かれていましたね。
一村さんが渡られた頃の奄美ってどんなだったんでしょうね。
とちもんさん
いつもコメントいただきどうもありがとうございますっ!
そうそう!そうなんですよね!
焼酎のラベル!
私、以前は全然呑まない人だったので
なんともピーンとこなかったのですが、
今は是非ともこの焼酎が欲しいです。(笑)
美味しいのかな?
それから鳥さんの絵!
展覧会にもたくさんありました!
練習中のデッサンとかも鳥のものがたくさんでした!
すごく鳥が好きだったみたいで
解説によるとたくさん飼ってもいたみたいですよ。
そのお気持ち、わかりますよねぇT-T。(笑)
そうですね。奄美。
どんな感じだったのでしょうね。
私は南は鹿児島までしかいったことがなく
島はまだ未体験なので
是非是非行ってみたいです…。
アカショウビンに会えるかな~。