Donald Fagenさんの新譜「Morph The Cat」はすごい。
本当にすごい。
聴けば聴くほど泣けてくる。
今日は出かけるコースにお墓参りを入れ
「Morph The Cat」を車にセットし出かけた。
墓地は私の家のすぐそばで
車で15分くらい。
風の強い午後の墓地は
お彼岸でも人はまばらだった。
日差しは暖かかった。
私の前に誰か来ていたようで
供えたばかりであろうお花が
風でバタバタ揺れていた。
おばあちゃん、午前中に来たのかな?
おじいちゃん子だった私は
従弟の結婚式が控えてることと、
最近おうちでやんちゃしているうーたんのことを
報告した。
またドナフェと共に移動。
「The Great Pagoda Of Funn」が流れて
なんだか涙が出そうになった。
なんでだかはわからないけど、
たぶん強い風にあたったのと、
日差しの強さと、
3月の冬の終わりと
春の始まりのまじった雰囲気が
きっとそんな気持ちにさせたのだと思う。
墓地のすぐそばに
「見沼自然公園」という公園がある。
家からもほんの車で10分くらいのところ。
時々裏道としてその脇を通りかかるのだけれど
その公園に降り立ったことはなかった。
なぜか今日は公園に呼ばれるように
車から降り、
木々の合間から見えた池のほうに
足を運んだ。
そこはまるで楽園のようだった。
こんないいところがこんなにそばにあったのか…!
風が強すぎて
ほとんど人はいなかったけれど
水辺に鳥がたくさん。
途中で買ったパンをベンチで食べようと
手にしていたので
鳥にちぎってあげたらものすごい数の鳥が
集まってきた。
中でもうーたんになんだか似ている
小さめの鴨が気になる。
かなり鈍感なようすで
すぐ隣にパンくずをなげてもなかなか気がつかない。
すぐに大きい鳥にとられてしまう。
見れば見るほど雰囲気がうーたんに似ていたので
「鳥のうーたん」と名づけてみた。
しばらくそばにいてよびかけてると
偶然なのか解ってくれたのか
岸によってきて私の後を追うようになった。
これには驚いた。
さらに驚いたことに
手のひらからパンくずを食べるではないか!
どうやらこの鳥は
「オナガガモ」の女の子。まだ子供。
大きな鳥に追われてビクビクしながら
生きているようだけれど
元気にがんばって欲しい。
気がついたら
日も傾きかけ、かなり時間が経っていた。
体も冷え切っていた。
また来るからね、と約束して
後ろ髪をひかれる思いで鳥のうーたんとさよならした。
車で走り出すとドナフェが
「The Night Belongs To Mona」を歌っていた。
また泣けてきた。
なんでだかはわからないけど、
たぶん強い風にあたったのと、
日差しの強さと、
3月の冬の終わりと
春の始まりのまじった雰囲気が
きっとそんな気持ちにさせたのだと思う。
家に帰るとうーたんがじっと待っていた。